滝呂区石膏型・成形作業の見学

2月12日(木)に青年部事業として、多治見市議会議員の柴田雅也さんの案内の元、滝呂区の石膏型の制作・石膏型を使っての成形作業現場を見学させて頂きました。柴田さんは普段から滝呂の陶磁器の歴史や陶磁器の製造工程を一般の方に知って貰うために「みちくさウォーク滝呂の町」という活動をされています。
マグカップやコーヒーカップに使うハンドルの成形や、ポットや急須・徳利等のがば鋳込みの成形等、普段なかなか見る機会のない現場を見学させて頂きました。中にはペット用の骨壷も有り、現場の方のお話では最近は注文も多いそうです。

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また、滝呂の歴史的な陶磁器や資料を展示されているマルキチ吉川商店さんを訪れ、滝呂の陶磁器に関するいろいろなお話を聞かせて頂きました。滝呂はコーヒー腕皿の生産がかつては盛んでしたが、ここ数年間で生産量は激減しているそうです。このお話はハンドル成形をされている現場からも耳にし、今の消費者はお茶なら湯呑、コーヒーや紅茶は腕皿で飲む等の用途によって食器を使い分ける概念が無く、何でもマグカップで済ませてしまう傾向があるので、成形現場ではマグカップのハンドル制作が主で、コーヒー・紅茶碗のハンドルの注文は非常に少なくなっているそうです。これはコーヒー碗皿に限らず、皿類に関しても同じで、用途によって使い分けず大皿やランチプレート1枚で済ませてしまう消費者が非常に増えたそうです。

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今回の見学では色々な方々からお話を聞かせて頂いた中に、「今の美濃焼には器としての魅力が全くない。」という事を言われた方がいました。商品の開発コストを抑え、ただ絵柄を変えただけ、釉薬を変えただけの製品ばかりで、「これはすごい!」と驚くような製品はここ数年全く目にしなかったと話されていました。長引く景気の低迷の中で少しでも陶磁器の販売量を増やそうと、メーカーさんは低コスト・低価格も製品の生産、産地商社は中国等の海外製の安い製品を購入・販売する方向にシフトして行った事は決して間違っていたとは思いません。しかし、価格を気にするあまりに美濃焼業界のモノづくりが「安くないと売れないモノづくり」になってしまっているかもしれません。
現在、日本の景気は上向き傾向にあります。しかし、陶磁器業界にはまだその追風は吹いてはいませんが、今後の商品企画において大きな転換期が来ているのではないかと思います。

加藤信幸様 ホールインワンコンペ報告

11月30日の多陶商親睦ゴルフ大会において東濃信用金庫広小路店長の加藤信幸さんが、ホールインワンを達成され、記念コンペが2月22日に多陶商と信友会さんの共催でスプリングフィールドゴルフクラブにて行われました。
天気予報は雨でしたが、午前中は晴れ間もあり少し降られましたが、暖かい日で楽しくプレーすることが出来ました。
全体的に信友会さん関係の方の方が上手いようでしたが、多陶商としましては、水野五郎さんがベストグロス賞を見事獲得し準優勝にも輝きました。
懇親会では発起人として鈴木正夫理事長が挨拶され、竹内副理事長が記念品のパターを贈呈され、坂崎前理事長が締めの挨拶をされて大変盛り上がっていました。
ホールインワンはなかなか出来ない事ですが、今度は組合員が達成して皆でお祝いしたいものです。

 

◎主な結果(敬称略)*信=信友会

優勝 加藤 伸治(信・サシキン葬祭)

準優勝 水野 五郎(小名田カンパニー)

3位 山本 敏行(信・日進堂)

ベスグロ 水野 五郎

名誉理事長に感謝をこめて

3月11日午前11時、前日のお通夜に続きなごり雪の舞い散る中、美濃・多治見だけではなく、日本の陶磁器卸商の宝である坂崎重雄名誉理事長のご葬儀・告別式が執り行われました。
お通夜・ご葬儀とも雪が降る悪天候にも関わらず、両日とも1500名ほどの参列者のもと、しめやかに又盛大に20名以上の僧侶様による読経での始まりとなりました。
 生前の御遺徳を偲び我々陶業界に残していただいた数えきれないご功績の中から、特に印象に残る事柄をご紹介させていただきます。
昭和46年多陶商理事長に就任され22年間の長きに亘りご活躍されました。
1.多陶商の近代化。組合会館を二棟建設、現在の多陶商の礎を築かれました。包装資材の共同購買、自動車・火災保険の充実、ガソリンスタンドの近代化など。現在は、組合会館に4軒のテナント様が入居されており、組合運営の大きな柱となっています。
2.市内5組合の統合を幾多の困難の中まとめられ、大同団結の元360余社の大組合が結成されました。この統合がなければ現在の多陶商は空中分解していたことでしょう。あらためましてその先見性に敬意を表します。
3.多治見大見本市を開催され、全国の陶器販売店のお客様を招き、国内の陶器見本市のさきがけを行われました。4.日陶商連の設立に尽力され、初代理事長として日本の陶磁器卸商の地位向上に努められました。また、青年部も作られ、今では青年部出身者が各産地のリーダーとして活躍しています。
5.国際陶磁器フェスティバル美濃の開催に中心となって奔走。現実にこぎつけられました。今では世界一の陶磁器コンペとしてその名をはせています。昨年9月、第10回フェスティバルの表彰式においては、秋篠宮眞子内親王殿下の御前でユーモアたっぷりに第一回開催の苦労話をされました。内親王殿下も思わずにっこりと微笑まれた光景が思い出されます。第11回目を目指し、現在着々と準備を始めております。ご安心ください。
6.最後に、多陶商は昨年設立120周年を迎えました。5月24日の記念式典水野文雄様、水野正信様、西浦千秋様、安藤不二彦様、坂崎重雄様の5名の方々に、多陶商発展の礎を築いていただいたご功績に対し感謝状を贈呈致しました。代表して坂崎様に謝辞を述べていただきましたが、発壇される際は足下もおぼつかない様子で心配しましたが、いざ「演説」が始まると、背筋は伸び凛としていつもの元気なお姿で、一同驚くやら感心するやらでした。陶器商の小僧時代から戦後のこと、茶碗屋を始めたころの苦労話など数々のエピソードをお話いただきました。会場内の所々で感激のあまり涙を流す方も多数おられました。そして、多陶商理事長時代の数々の業績、又、日陶商連・陶磁器フェスティバルの苦労話などご披露いただきありがとうございました。お陰様で、120周年の記念式典も盛大に執り行うことができました。
このような、数々のご功績に感謝し、これからも多陶商組合員一同は奮闘努力して陶磁器業界の発展と多陶商の次世代に繋げられるように頑張ってまいります。誠に長い間、多陶商のためにご尽力くださりありがとうございました。安らかにお眠り下さい。